ネットワークビジネス体験記⑤：「ミーティング」を一通り体験
体験記④の続きです。
大小様々なセミナーに参加。貸し会議室とコンベンションホール通いの日々
「まずはお試しで参加してみなよ」という甘い言葉に誘われて、そこからミーティング通いの日々が続いた。
ミーティングの内容は実に様々だった。
・営業スキルを鍛えるためのロールプレイング
・師匠を持ち上げてすごい人に思わせるためのコミュニケーション術
・「成功した」人のありがたい言葉を聞く講演会
・全国から仲間が集まる月一回の「全体会議」
これらのミーティングは１ヶ月で一巡するように作られており、徐々に「ネットワークビジネス」に慣れるように作られていたと思う。よく考えられている。。。
大体の会場に共通をしているのが、エネルギッシュな音楽がかかり、会場の人達が異様に明るいことだ。ネットワークビジネスをしている人は、ただでさえイメージが悪くなりがちなので、それをカバーするためにコミュニケーションを磨かなければいけないという理由で明るい人が多いらしい。
これらの特徴に当てはまるセミナーに連れて行かれた時は、その場の勢いに任せて契約まで持って行かれるケースが多々あるので注意した方が身のためだ。
特に刺激の強い「全体会議」
色々なミーティングがあることは上で紹介した通りだが、その中でも特に注意が必要なのが「全体会議」と呼ばれるものである。
同じ会社でネットワークビジネスに取り組んでいる全国の仲間が一堂に会場に集まり、一泊二日ぶっ通しでセミナーをやるというものだ。いくらネットワークビジネスとはいえ、全国から人が集まると、数千人規模になる。会場も大規模な場所で行われ、普段はEXPOやフェスが行われる有名な会場が使われることもある。
（今考えてみれば、暗い会場に人を詰め込み、大きな音、映像と共にビジネスの話をするというのは、とても洗脳に適した環境であったと感じる。）
誰かを盛んに表彰をしたり、泣き叫びながら自分の達成したい夢をステージの上で語ったり、きつい下ネタを全員の前でしたりと、ありとあらゆる手段を使って、五感を揺さぶってくる。そうこうしているうちに、正常な判断がつかなくなり、言われたことに流されやすい雰囲気ができて行くのだ。
私はすっかり雰囲気に流され、あれよあれよとネットワークビジネスに登録、そして初回発注を済ませてしまった。
